度重なる方針転換
おそらく、合宿2日目の議場の動きを完全に理解している人は少ないだろう。
朝、EUとアラブグループは合流するのでは無かったのか?それが失敗した後、USとイスラエルを除いて決議を採択すると決めたのではなかったのか?今、なぜ会期終了や会合終了で揉めているのか?アメンドメントの中身は?このたび重なる方針転換は何なのだろうか?それを主導した人間は、議場に対して十分な説明をしてきたのだろうか?
その場限りの合意と、形ばかりの結論と、小手先の議論では何も変わらない。趣旨一貫した主張をしていたUSやイスラエルと比べると、サウジやUKなど会議の主導権を後半から握った大使達は十分なビジョンも提示できず、会議を混乱させただけのようにも見える。そして、それら全ての原因は「議論」をしなかったことにあるのではないだろうか?
話し合うことなしに、合意を作ることは出来ない。いかなる場合でも交渉を止めてはいけないのだ。相手に交渉する気がないとしても、自分にその動機があるならば三顧の礼をもって相手に説明しなければいけないはずだ。それは単純に礼儀だとか、そういう問題ではない。交渉を続ける限り当初の目的を達成しうる確率はゼロではないが、交渉をやめたときにそれは無くなる。また、一度壊れた交渉のテーブルをつくり直すことは非常に難しい。
会議で求められているのは、単に論理力やプレゼン力だけではない。意見の異なる相手との対話、それを行うための信頼関係の構築があってこそ、利害関係の異なるものたちの間での合意形成が出来るのだ。